今回試したのは、森下仁丹の仁丹です。
仁丹は、日露戦争の真っ只中に出たロングセラーの口中清涼剤です。
粒の大きさは直径2mm程度で、現在よく知られているタブレット型の口中清涼剤とは見た目が全く違っています。
森下仁丹のページより(勿体無くてこんな写真撮れません)
現代にある一般的な口中清涼剤が、砂糖と香料を固めたものであるのに対して、効き目たるや段違い。口臭、二日酔い、めまい、乗り物酔い、暑気あたりなど様々。というのも、仁丹は薬なのです。風邪や食あたりで命を落とす人がいた時代に、これを治す生薬を丸めた丸薬に携帯性と保存性を高めるコーティングをして作り出されたためです。
当時は赤いベンガラだったようですが、今はより殺菌性のある銀に変わっています。このカプセル化技術は、後に森下仁丹を救うビフィーナなどを生み出す基になります。
仁丹のネーミングも秀逸です。仁は儒教の教えから、丹は不老不死を叶える仙薬から来ています。さらにマークも独特。大礼服のマークと言われており、外交官だとか諸説あるようですが、何につけても目立つマークです。
どうやら、今風に言うなら製品もイノベーティブですが、その売り方もイノベーティブだったと言えそうです。
で、味というか香りですが、これまた独特。まさにザ・仁丹。唯一無二。爺ちゃんの臭い。そうなのです。今回試してみたのは、懐かしさがその理由です。酒とタバコを常に呑んでいました。それを癒すのが仁丹。今にして思えば、タバコの匂いも消してしまっていたのが驚きです。が、新しい発見だらけでした。
さまざまな香りの口中清涼剤がありますが、これも試してみてはいかがでしょうか?砂糖の固まりとは段違いの効果がありますよ。
(更新)
仁丹が薬であることを実感しました。10年ぶりくらいに激務に突入。あれ?片耳の聞こえが悪くなってる?味覚が悪くなっている?立ちくらみ?など体力的・気力的に相当きつい状態に追い込まれたのですが、仁丹パワーが効いたようで、平日に倒れずに良い週末を迎えることができました。こんな使い方は想定していませんでしたが・・・。
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